国際分散投資だけでは足りないもの。サブプライム後の資産運用とは?
昨年は、金融危機の影響で、資産運用も苦しい1年となりました。
株も下がり、商品も下がり、円高が進みで、
私のポートフォリオもいいとこなし。
1年という期間で区切れば、定期預金や国債で運用するのが
いちばん良かったという”あらら”な状況です。
去年みたいな状況を体験すると、
これまでのような”国際分散投資だけで本当にいいの?”
という疑問が起こってきます。
もちろん国際分散投資は必要だし、キホンなんですが、
このままじゃ、なにかが足りてない気がする・・・・
そんな”もやっ”とした気持ちになっていた私にとって、
この本は、ひとつの考え方を提示してくれました。
サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践
中原 圭介
「国際分散投資による長期資産運用」で忘れてはならないのが
「世界経済の拡大を前提としている」ということです。
ですから、世界経済が後退期に入ると、想定した運用成績を下回る可能性が出てきます。
もちろん10年20年というスパンで考えれば、
世界経済は拡大する方向へ動いていく性質があるとされていますから、
拡大を前提とした運用でも問題はないかもしれません。
でも、もし運悪く、世界経済のピークで運用を始めてしまったら・・・・
数年、場合によっては10年間運用を続けても、思ったように資産が増えない
もしくは減ってしまう可能性もあると著者は指摘します。
1,2年ならともかく、数~10年となると、ちょっと考えちゃいますよね、、、
また「長期資産運用」の弊害として挙げられているのは、
・複利効果を重視するあまり、ずっと運用しなくてはならないという意識が働く。
・複利を重視するあまり、早く始めなければならないという意識が働く。
→この結果、経済・相場の流れを無視した運用になりやすい。
ここで誤解してもらいたくないのは、
著者は国際分散投資や長期投資を全否定しているわけではなく、
これらが万能ではなく、弱点もあるということを認識していないと
思っていたような資産運用につながらない、ということなんだと思います。
複利効果はもちろん大切なもので、資産を長期で増やしていくのに大きな力となりますが、
それを重視しすぎて盲目的に保有し続けるのが、果たして良いことなのか?
そんな問題提起をしているように思えました。
で、”結局どうすりゃいいのよ?”という結論を言えば、
”経済の相場の大きなトレンドをとらえた”資産運用をしようということ。
具体的には、現金・外貨・株式へ分散投資するPFをつくり、
景気拡大期は株式の比率をあげて、後退期には株式はゼロにする。
(年代別に株式の比率は変わります。また、外貨の通貨別割合など、具体的なPFも記されてます。)
しかし、トレンドをとらえるってことは、クチで言うほど簡単なこととも思えません。
タイミング投資で成功し続けててる人は、ほとんど見かけないって話も聞くし。
でも私のまわりでは、今回の大きなトレンドの変化を見抜き、
現金化に動いていた人も、少ないながら確実にいらっしゃるんですよね。
この本では、そのトレンドをつかむための指標についても詳しく解説されてます。
アメリカの雇用統計やISM製造業景況指数など、これまではニュースの発表を見るだけだったけど、
もっと意識して、数値を自分で追いかけていくようにしてみようっと。
(チェックにはFX会社のHPが便利です。→経済指標カレンダー / グラフで見たい場合)
また、今回の金融危機による株価下落、底打ちは一体いつなのか?
いつになったら買い始めてもいいのか?
気になってる方は非常に多いと思うのですが・・・・・・
先のことは、誰にも分からないって言っちゃえばそれまでなんだけど、
やっぱり知りたい!それが投資家のサガってもんです。
100年に一度の金融危機から資産を守る方法
諸岡 実麿
こちらは経済指標うんぬんとか、テクニカル的にどうとか
そんなことはまったく関係なく、政治的な視点から世界経済を読み解いた内容です。
グリーンスパン前FRB議長やバフェット氏の発言なんかも参考に
アメリカや欧州が、世界経済をどういう方向へ持っていきたいかということを考えて
今後の経済のストーリを作っていく流れが面白かった。
はっきり言って、どこまでホントか、眉唾ちっくなところも否めませんが、
けっきょく動向を握ってるのは、アメリカの上層部ですからね~~
そう思うと、まったく無視もできない気も・・・・・
読み物としても、けっこう面白いので、
興味がある方は本屋さんで見かけたらチェックを♪
→100年に一度の金融危機から資産を守る方法のamazon読者レビュー
/ サブプライム後の新資産運用のamazon読者レビュー
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投稿者 summersnow : 2009年01月10日 14:21
このページの上へコメント
こんにちは。
私も、株は長期で持つのがキホン!!と自負してますが、確かに資金の余裕がある人はそれで良いけど、そうじゃない場合もありますね。
これからは必ずしも景気拡大するわけでもないだろうし、この辺は最近しみじみ感じるところです。
そういえばHSBC本店で聞いた、ヘッジファンド!仰るとおり「マンAHL」です。
実は三菱UFJで販売してるランドマークを所有してますが、最初サクサク上がったのですが、原油にポジションが多く入っているらしくこのところ膠着状態です。
まだ購入してから3ヶ月だし、手放すつもりはないのですが、ヘッジファンドといっても一筋縄では行きませんね(苦笑)
ところで、今回の香港での「オフショア口座体験記」を、ブログに書いたのですが、さますのさんのサイトを引用させていただきました。
http://14917951.at.webry.info/200901/article_9.html
事後承諾でごめんなさい。もしか、都合の悪い点などありましたら、ご連絡くださいね。
投稿者 saosao : 2009年01月10日 18:20
私は、2008年の10月末に株を始めたばかりの者です。
HK$100,000 と US$100,000が資本金です。
先輩の皆さんが、どの様に投資されていらっしゃるのか参考にさせて頂きたいので、
こちらに書き込みをさせて貰いました。
HK株は、12銘柄(1社は、2回)を売買しました。
US株は、15銘柄(3社は、2回)を売買しました。
最短は、同日で売買 最長は、2ヶ月後にやっと売る事が出来ました。
3988 / Bank of China HK$2.38 X 16000
C /Citi Group US$10.6 X 900
この2銘柄が塩漬け状態で、売れません。
,,,,,,,,((* ̄(エ) ̄)ノ サササッ⌒☆ o*_(x)_)oドテッ!
投稿者 Kyonchilla : 2009年01月11日 22:33
■saosaoさん
ヘッジファンド、すでにお持ちなんですね~。
私としては、期待リターンはそれほどでなくても、
上昇期でも下降期でも利益が出せるようなものが
欲しいんですよね。ヘッジとして。
最低購入金額が高いので、
私にはまだまだ高嶺の花という感じですが
ものによっては、小額のものも出てきてるようなので
色々研究してみようと思います!
■Kyonchillaさん
は、短中期売買が主流のようですね。
でも、今の状況で取引するなら、マメに利益確定していくのも
リスク回避の手段としては良法だと思います。
値動きも激しいので、うまくやられれば、けっこう利益が出ているのでは?
私は優柔不断なので、なかなかこうはいきませんが・・・^^;
投稿者 さますの : 2009年01月12日 21:00
>>景気拡大期は株式の比率をあげて、後退期には株式はゼロにする。
実際面では、こんなことは不可能なことで まず実行出来ません。
私がとった行動は、まだ拡大期と考えられている時期(07年11月)に、
腹八分精神で、とにかく半分の株を利益確定し、この先の株価が上がっても下がっても、
いずれでも対応出来るようにしたことです。
そのご08年に入り、下落傾向が続きましたので、08年春には株式ゼロにしましたが、
それでもずい分下落をしてからの遅い行動でした。
とにかく総時価総額が総投資額の2倍以上になれば、半分は文句なしに売却し現金にする。そして手にした現金は、少なくとも半年は再投資しないで様子見する。
これに尽きると思いました。
(5、6年前から中国株に投資している方は、07年秋には大半の方が2倍以上になっていたと思います。私の場合は4倍になっていました。)
投稿者 一太郎 : 2009年01月18日 09:37
■一太郎さん
お返事遅くなって、ごめんなさい。
貴重なご意見、ありがとうございました。
確かに、転換点を把握するのは難しいと思います。
でも、一太郎さんのように早めの段階で株式をゼロにできることが、
今回のように大きな変化のときには必要ではないかと感じました。
私も中国株は、2007年の夏から秋にかけて少しずつ売却し、
タダ株にした経験があります。
長期投資では、タダ株化は有効な戦法ですね~
これも、しみじみ思いました。
イタイ経験もありますが、それを糧に、少しずつ自分の投資を
より良い方法へ改善していけたらいいなと思っています。^^
投稿者 さますの : 2009年01月22日 20:17
▽新興国や海外投資に興味がある方なら、知りたい・知っておきたいコンテンツがいっぱい!こういう投資情報は初めてなので新鮮です。<新着記事>
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