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2008年03月02日

石田和靖氏のドバイ株セミナーで分かったこと

戸松さんのセミナーで分かったことに、引き続き、
石田さんのセミナーで私が印象にのこったこと。

まあ、ドバイに関しては、ほとんどすべてが初めての知識なので
勉強になったことは数知れないのですが、そこから特に印象に残ったことを。

まず、ドバイストラテジックプランとか、ドーハ五輪(候補地)とか、通貨統合とか
そのへんの成長ストーリーや、ドバイ株の仕組み、リスクなどについては、
ドバイ株投資完全マニュアル」とだぶるので、割愛。
ドバイ投資を考えている方で、万一、まだ読まれていない方はご一読を。

ただ、リスクについては、
本を読んだときはそれほど気にならなかったのに、
今回、石田さんのセミナーを聞いて、
けっこー現実的な問題かもと思ったことが、

・UAEは、7つの絶対君主制の国の集まり。
 しかも、同じ国内でも、まったく異なる経済現象(アブダビは石油がバンバンとれるけど、ドバイでは資源が少ないので、金融・サービス業で成り立っているなど)を持つ。各首長国の方向性が違ってくると、UAEという国としてのまとまりがなくなる危険あり。

・後継者問題
 ひとりの有能なリーダーによって、経済が引っ張られている面が強い。(特に、現首長はカリスマなだけに、その側面が強い) まだ50才そこそこらしいので、不測の事態がなければ当分は大丈夫そうだが・・

前回挙げた、地政学的リスクよりも、こっちのほうがUAEにとっては切実かもしれないですね。

イランのあたりで戦争がおこると、一時的にはUAEの市場も影響を受けそうですが、
おそらくそのときは原油価格も上昇する方向に行くと思うので、
ドバイ市場の盛り返しも速かったりして・・・・なんてことも思うし。

まあ、リスクは心配しだしたらキリがないところがあるので、
リスクを理解したうえで、どのくらいの資産配分なら、
自分の許容度を超えないか
を考えればいいのではないでしょうか。

● UAEは、いわゆる”新興国”ではない。

UAEは、2006年のGDPが1620億ドル、1人あたりGDPが32,710ドル
格付けも、S&PAA-、ムーディーズAa2。
人口が430万人程度ということで、GDPは小さいですが、
1人あたりGDPは、日本とそうかわりありません。

ちなみに中国の1人あたりGDPは2000ドルちょい。
1000ドルを超えると消費に弾みがつくと言われていますが、
それを超えたのが2001年。

UAEは、投資の世界では新興国と言われていますが、
経済水準はすでに先進国並みのレベルです。
中国やインド、ベトナムなどの”新興国”の発展の仕方とは
ちょっと違う性格を持っている点は認識しておく必要がありそうです。

● MENAのほかの地域よりも、ドバイ(UAE)は投資先として優れているのか?

ファンド比較の記事でも触れましたが、
ドバイ(UAE)に重点を置いたものというのは、例のノーロードファンド以外は見当たりません。
MENA(中東・北アフリカ)やGCC(湾岸諸国)、さらには
中東以外の国の企業でも、中東地域関連の事業をしていればOKというものまであります。

UAE以外にも、有望な国があれば、ドバイにこだわる必要はない気がしたので、
MENAのほかの国はどうなのかな・・・と思っていたのですが、
それも、なんとなくイメージがつかめてきました。

ちなみに、MENAは、「北アフリカ」「Levant」「GCC」の大きく3つの地域に分けられて、
さらに、UAEは、GCCの中の1国です。
つまり、MENA>GCC>UAE>ドバイ みたいな関係。

石田さんによると、
・北アフリカ→ 原油・天然資源もあり、人口も多く、業績の良い企業も多い。
が、株価が高くなりすぎている傾向があり、現時点で投資するには疑問符。

・Levant→ コンピュータ関連の企業で優秀な企業が多い。
だが、ヨルダン・レバノンなど政治的リスクの高い国が多い。

・GCC→ 歴史的に交易の要所として発展した地域。今後発展する新興国の中心に位置する。
良好なファンダメンタルズで、5つ星クラスのモデル経済地域との評価もある。
原油依存度を減らして、安定的な成長を目指す方向で、政策が進んでいる。
(この政策が、最も進んでいるのが、現時点ではUAE)

つまり、北アフリカやLevantも、けっこう有望な投資先のようなんですが、
株価の問題とか、リスクの程度とかの問題も考えると、
現時点では、GCCが、もっとも投資先としては良いという判断のようです。
(つまりは、タイミングの問題が大きいのかも。)

GCCの株式は、2005年にものすごい急騰の後、
2006年1月にバブルが弾けて急落。
その後、2007年1月ころに底打ちし、上昇トレンドに入ってきたところ。
つまり、暴落の影響で株価が割安になってるタイミングだったみたいですね。
(欧米の機関投資家が、本格的に入ってきていないことも大きいようですが・・・)

GCCのUAE以外の国についても、エネルギーの点から見ても有望と判断しているようです。
特にサウジアラビアは、将来性を大きく期待されてます。
現在のGDP成長率は、4.2%とGCC諸国の平均7.8%を
下回っていますが、これは戒律の足かせが大きいよう(サウジは、もっとも戒律が厳しい国)。

GCC諸国の中では、段違いの規模と原油を持つ国ですんで、「眠れる巨人」と言われているそうです。
これを聞いて、サウジとUAEって、中国と香港みたいな感じの経済関係になるのかなーと
という印象を持ちました。(ものすごく大ざっぱなイメージですが。)

なので、UAE以外に、サウジやクウェート、カタールなんかも良さそうな感じです。
ただ、UAEはGCCの中でも、成長率が11%近くと、中国並みに勢いで成長してますし
(ちなみにクウェートも同じくらいの成長率)、その勢いを2015年まで持続させるという
目標を掲げて邁進中なので、見通しがつきやすいってことなのかもしれません。

あとは、投資環境が、他の国よりも整ってる点?
・・・ってか、ドバイ以外に、どうやって投資したらいいのか検討もつかない。^^;

とまあ、こんな感じなので、MENA全体に投資しておくか、
GCC、さらにはドバイと、どこまで的を絞るかは、
投資目的や考え方の違いになってくるような気がします。

現時点では、GCCかドバイに的を絞って投資するのが効率よさそうに思えましたが、
石田さんの話だけでは、北アフリカ地域が、どのくらい割高な水準なのかが分からなかったので
まあ、これもなんとも言えませんが・・・・

以上、前回の戸松さんのセミナーと合わせて、
私が印象に残った点をまとめてみました。

※書き漏らしたことがあったので、続きの記事もご覧ください。

お二人のセミナーの視聴メモも、あとでUPしておきますので、
細かい内容も気になるようでしたら、そちらもご覧くださいね。
(かなり雑なメモですが・・・)
視聴ができるようになっていたので、そちらをどうぞ。

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投稿者 summersnow : 2008年03月02日 12:25

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